以前、作業療法士(OT)のいいところを投稿しましたが、もちろん、「ここがいやだなー、ちょっとなあ」と思う所もあります。今回はそれを3つにまとめました。
作業療法士(OT)の大変なところ ①勉強が大変
目の前にいる対象者の方の問題点を改善するには、医学的な知識も必要です。国家試験で勉強する生理学・解剖学、疾患の知識の他にも、治療理論(有名なところでいうと、ボバース理論、川平法など…)は世の中に多数存在しており、治療に正解はありません。そしてそれらは、自分で調べて、習得していくしかありません。 また、そういったセミナー、講演会に参加したり、院内の勉強会などは業務時間外に行うことが多く、休みの時間が削られやすいです。 私もあまり勉強は好きではありませんが、通勤の電車の中、スマホで文献を調べたり、参考書購入したりするなど、スキマ時間に調べることが多いです。
…ただ正直なところ、リハビリは経験でカバー出来ることも多いため、勉強していないOTも少なくないと思います。それもいいとは思いますが、自分の行っているリハビリの目的を家族や対象者本人に説明出来るようにしておきたいですね。
作業療法士(OT)の大変なところ ②給料が上がりにくい
令和4年賃金構造基本統計調査によると、作業療法士(OT)の作業療法士の平均初任給は約24万円とのことでした。ただ、これは一般企業の正社員とほとんど変わりがなく、昇給も少ないのが現実です。 給与をアップさせるには①管理職などの役職につく②転職するなどがあり、同じ職場に平社員でずっといつづけても、給料が上がりにくい業界ではあると思います。
参考文献:賃金構造基本統計調査 / 令和4年賃金構造基本統計調査 一般労働者 職種 https://www.e-stat.go.jp/stat-search/files?page=1&layout=datalist&toukei=00450091&tstat=000001011429&cycle=0&tclass1=000001202310&tclass2=000001202312&tclass3=000001202329&stat_infid=000040029194&cycle_facet=cycle&tclass4val=0&metadata=1&data=1
作業療法士(OT)の大変なところ ③対象者様とのコミュニケーション
リハビリを受ける対象者の方が、必ずしも意欲が高い方とは限りません。むしろ嫌がったりする方も多いので、その方たちをどう活動に促すかを考え、提供していくのが、難しいところだと思います。面倒くさいと感じることも多々ありますが、逆にそういった方が低下した能力が改善されて、生き生きとしてくると、こちらも嬉しくなってきますけどね。
まとめ
作業療法士にはいくつか領域(身体障害、精神、小児、高齢者など)が存在しますが、どの領域でも大変なところは大なり小なりあるかと思います。また、上に挙げた大変なところ以外にも職場の雰囲気や人間関係などが悪いとしんどくなってくると思います。そういった時には作業療法士の資格を持った転職がしやすいのもメリットではあるので、作業療法士に興味がある方はいいところ・大変なところも含めて考えてみて下さいね。
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